03
31 2025

<国際交流/カナダ> 5年間で2つの大学を卒業! 学びの成果が形に残る ダブルディグリー・プログラム。

人文学部1部 英米文化学科4年 中川 弥乃 北海道旭川北高校出身

「ダブルディグリー・プログラム」とは、北海学園大学からカナダのレスブリッジ大学に長期留学し、最短5年で2つの大学から学士学位の取得ができる本学独自のプログラムです。このプログラムを利用した第一号の学生として長期留学を終え、2025年3月に卒業した中川さん。苦労も多い留学でしたが、2つの大学を卒業した事実が形に残る点が大きなメリットだと教えてくれました。

英語での学びに奮闘した2年間。

在学中に一度は留学したいと思っていましたが、コロナ禍の影響で留学プログラムはほとんど中止されていて。唯一実施されるのが「ダブルディグリー・プログラム」だと知り、思い切って長期留学に挑戦しました。

3年次2学期からの長期留学に向けて、急展開で準備を始めたのが2年次後半のことです。短期間で単位互換に必要な本学での単位取得、何より現地の講義を学ぶ英語力を身につける必要がありました。レスブリッジ大学への留学条件を満たせるように、3人の先生のサポートで猛特訓。英語力の目安となるTOEFL®の勉強だけでなく、単位互換の関係で理系分野まで勉強する必要があったのには驚きました。

レスブリッジ大学では、日本でいう人文学部のような分野から、歴史、言語学、芸術の3つを選択して学びました。勉強面では、「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」環境に身を置いたことが何より大きな挑戦でした。授業は週2回ほどですが、自分の意見を求められるディスカッションが中心。与えられた論文を何度も読み返し、自分なりに解釈しながら具体的な言葉で考えを伝える準備に多くの時間を費やしました。この作業は長く、正解のない問いに向き合う難しさがありましたが、同時に自分で深く考え、表現する力が鍛えられたと感じています。おかげで1年目は、ただひたすらに大学と家を往復する毎日。正直、カナダを楽しむ余裕がありませんでした。

生活面では、コミュニケーションの難しさが印象的でした。ホストファミリーを尊重したつもりの曖昧な返事が、相手に迷惑として受け止められることもあり、意思疎通の壁を痛感しました。しかし勉強面でも生活面でも、次第に「頼ることは恥ずかしいことではない」と気持ちを切り替え、「わからないことがあるのは当たり前」と考え直し、周囲に積極的に質問するよう意識。この姿勢の変化によってインプットが増え、アウトプットする際の抵抗感も薄れました。

学習と生活の両立を学んだことは大きな成長の一つです。カナダの人たちは、自分の時間をとても大切にしています。勉強は定時で切り上げ、学内のジムでウエイトトレーニングに励み、ヨガでリラックスする学生がたくさんいます。私もそれを見習って、ある時から意識的に実践しました。例えば、週に1日は完全に学習から離れる日をつくり、オンとオフのメリハリを。その結果、学習効率が向上し、休日には友人と出かけるなど、充実した時間を過ごせるようになりました。

レスブリッジは野生の鹿やリス、ウサギが現れるほど自然が豊かな場所です。早朝に起きて大きな池の周りを1時間ほどかけて散歩し、ギターのスターターセットを買って演奏の練習もしました。ジムでトレーニングをし続けていたら筋肉がついて、ややマッチョ化したことも(笑)。近隣の町に出かけ、大自然を満喫するようになったおかげで、バランスの取れた生活が送れるようになり、精神的にも成長できたと感じています。

「ダブルディグリー・プログラム」第一号生。

ホームステイの後に移り住んだシェアハウスでは、韓国人学生と政治の話をしたり、価値観の違いからできた溝を埋めるためにタイ人学生と生活のルールを決める話し合いをしたり。カナダの政治に対して声を挙げる学生のデモを見て、学生でも社会に生きる人間として、意見したり語ったりしてもいいのだと刺激を受けたこともありました。

さまざまな国の学生が集まる大学なので、卒業式も大変興味深いものでした。例えば、先住民族のルーツを持つ学生が卒業証書授与の場で名前を呼ばれると、親御さんが先住民族の歌を歌って祝うのです。留学を通じて、異文化理解の大切さや多様な価値観を尊重する姿勢を学びました。

帰国後は4年次に復学し、2025年の3月に「ダブルディグリー・プログラム」に参加した第一号の学生として、5年間かけて北海学園大学とレスブリッジ大学を卒業しました。苦労した分だけ、2つの大学を卒業した事実が形として残るのが、このプログラムの何よりの魅力だと実感しています。

卒業後は大学院に進学し、日本語教育を専門的に学びたいと考えています。そして、将来的には日本の大学や海外の高等教育機関で日本語を教える仕事に携わりたいと思っています。目指しているのは、単に言語の知識を伝えるだけでなく、学習者が日本語を通じて異文化理解を深め、多様性を尊重しながら言語を活用できるような教育です。特に、学習者が異なる文化背景を持つ人々との架け橋となれるようなスキルや視野を養える教育環境をつくり、日本語教育の発展に貢献できるよう、まさに今、日本語教育を学べる大学院受験を控えているところです。

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