<学芸員課程> 来館者と運営者。両方の視点を 身につけると博物館をもっと楽しめる。
「学芸員」は、博物館や美術館などで資料の収集・保管・調査研究や普及活動などの事業を担当する専門職。学芸員課程で所定の単位を修得すると、卒業と同時に学芸員になる資格を取得できます。モノづくりが好きな渡辺さんは、自分の作品を展示する際に役立てたいと履修。博物館の魅力もより理解できるようになったといいます。 ※学芸員課程は、全学部全学科(1部学生)が対象です。
大好きなモノづくりのために。
私は何しろモノづくりが好きで(笑)。物心ついた頃からさまざまな分野のモノづくりに挑戦してきた中で、一番没頭したのが実物を忠実に12分の1スケールにしたミニチュア制作です。自分のアトリエ兼ミュージアムをつくりたいという夢を持つようになり、そのために役立つ知識が学べる学芸員課程を履修しています。博物館でジオラマや模型を見るのも好きでしたし、博物館についてもっと知りたいという気持ちもありました。
進学先に経営学部を選んだのも、モノづくりが好きなことが影響しています。将来的に自分の作品の販売なども考えているので、マーケティングや商品の売り方などを学びたいなと思って志望。経営学部の単位に加えて学芸員課程の単位を修得するので、学部の授業を受けてから、2部の時間帯に学芸員課程の授業を受ける日もあります。ただ、完全に分けて勉強できるというか、学部の学びの延長線上にある分野ではないのがむしろ魅力で、習い事を一つ増やしたという感じで学んでいます。試験やレポートもありますが、そもそも自分の興味があることなので苦にはなりません。
学芸員課程では、提携先の博物館での実習もあります。私は1年次に小樽市総合博物館へ実習に行き、これまで見えていなかった学芸員の方たちの仕事について知ることができ、ワクワクしました。実習は、座学で学んだ知識を、経験を通して理解できる機会。自分だったらこうしてみたいと思うこともありましたし、こういうことだったのかとその後の授業で納得できることもたくさんありました。現役の学芸員の方が講師として来てくださる授業もあり、それぞれの現場の話を聞けるのが興味深いです。
個展は自分だけの”実習”にも。
2年次12月、初めて個展を開催しました。作品をどうディスプレイしたらいいのか。自分ではあまりイメージが湧かず、学芸員課程の先生に相談したところ、小さい人形を置くと世界観が変わるよとアドバイスしてくれました。急いで作って置いてみると、そこで生きている人たちがいる感じになって、別世界のように。プロの視点ってすごいと感激しました。
個展をやってみて、学芸員課程で教わったことがいろいろなところに生かせたと実感しました。例えば、資料を大切に扱う際の注意事項を学んでいたので、私の作品も紫外線が当たらないようにとか、落下しないようにとか、管理の面も意識。でも、紫外線が当たらないようにしたくても会場の環境次第のところがあるので、そういう場合はどう対応したらいいのか、これから学んでいきたいと思いました。作品にはサイズ感を合わせた説明文も付けているので、いろいろな年代の方が見てくださることを考慮して分かりやすい内容にし、読みやすいように虫眼鏡を用意。来場者のことを考える視点は、学芸員課程で身についたのだと思います。来場者が感想や写真をSNSに上げてくれたりして、反応があることのうれしさも感じられました。
個展開催後には、自主的にレポートを作成。開催概要のほか来場者の声、SNSの動向、資料目録などの項目で、先生に相談しながら書き上げました。まとめることも楽しかったですね。でも、これからの授業で知識が増えると、もっとちゃんとしたレポートが書けると思うので、早く3年生になって学びたいです。特に、「博物館経営論」は経営の視点で博物館をどうマネジメントするかを学べるので、経営学部生としても関心がありますし、ジオラマを作製する機会もあるそうなのでとても楽しみにしています。

自分の将来に生きる学び。
学芸員課程を履修すると、博物館を訪れた時に来館者と運営者の両方の視点から楽しめるようになります。学芸員課程の仲間と博物館へ行くと、展示資料についてはもちろん、展示方法や会場の構造などさまざまなところに目が行って、話がすごく盛り上がるんですよ。学芸員を目指して履修するのももちろん意味があると思いますが、私はそれだけではなく、博物館とか学芸員とかにちょっとでも興味があるなら履修してほしいなという気持ちがあります。知識が広がって理解も深まるので、そのためにも取ってみてほしいです。新たな人脈が広がる点でも、おすすめです。授業をきっかけに親しくなった他学部の友達がいますし、学芸員をはじめ社会人の方とのつながりができたことも、すごくありがたいなと思っています。
私はいずれ、ミニチュア制作のクリエイターとして独り立ちしたいと思っています。そのためにどうしたらいいかを考え、挑戦することが大学生活の大きな目標です。学芸員課程での学びを通して、模型作製などを担当する立場から博物館に携わる方法も知りましたし、空間ディスプレイなども気になるので、そういう分野にまず就職することも選択肢です。将来的にクリエイターとして活躍していくためにも、学芸員の視点を身につけることは私にとって大切な学びになっています。

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